ドラマ【VIVANT】4話が放送されました。
まさか…まさか、まさか?!という展開が畳みかけるように押し寄せ、そして日本における『別班』の存在と『テント』の陰謀が明らかになりました。
3話で乃木(堺雅人)と公安の刑事・野崎(阿部寛)のために奔走・協力してくれた同期の『良いひと』かと思われた山本(迫田孝也)が謎の組織『テント』のモニター(構成員)だったという事実が判明し、急展開を迎えたのです!
こちらでは丸菱商事における誤送金事件に関わった人物を中心に『テント』及び『別班』について考察します。
ドラマ【VIVANT】乃木の生い立ちと”家紋”に秘められたミステリー
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太田梨歩の正体
東条(濱田岳)によって明らかになった誤送金のプログラム改ざんの容疑者として浮上した丸菱商事財務部の太田梨歩(飯沼愛)。
閑静な住宅街の一軒家に母親と一緒に暮らす20代の優秀な社員…かと思われた彼女の自室は焼けたハードディスクや工具、サーバーなどがクロゼットに隠されており、その部屋にあった落語のCDからは様々な場所をハッキングしていた痕跡が残されていました。
そして、そこには『blue@walker』の文字が!
それを見て東条は思わず声を上げました。
警視庁が誇るホワイトハッカーの彼が足元にも及ばない『神』レベルのプログラマーが太田梨歩だったのです。
ではなぜ、彼女が誤送金を行うプログラムの改ざんを行ったのか…それこそが今回の事件の発端でした。
しかし彼女は野崎ら公安警察の追及をかわして姿をくらませ、翌日には丸菱商事を退職していました。
太田梨歩を巡る丸菱商事の男たち
東条が解析した丸菱商事の防犯カメラの映像から、太田梨歩が意外な人物と繋がっていたことが判明しました。
- 宇佐美(市川猿弥):エネルギー事業部長
- 原(橋本さとし):経理部長
- 水上(古谷呂敏):エネルギー開発事業部2課員
全員が誤送金事件の関係者です。
さらにもう一人、太田梨歩にフリーアドレスで執拗に連絡をしていた人物がいました。
野崎が突き止めたその人物は専務の長野(小日向文世)でした。
野崎はこの長野こそが『モニター』または『別班』の要員ではないかと考えていましたが、残念ながら、長野はただ太田梨歩と”不倫関係”にあっただけで…防衛大学校出身者という経歴がありながら長野はシロでした。
ジャミーンのアルバムから…
その頃、薫(二階堂ふみ)の招きでジャミーン(Nandin-Erdene Khongorzul)が心臓の治療のために来日しました。
護衛としてドラム(富栄ドラム)も同行しています。
その病室で広げたジャミーンのアルバムの中に、乃木は思いがけない人物を見つけて動揺しました。
ジャミーンの父親・アディエルが砂漠迷彩の戦闘服の男とにこやかに肩を組んで映っている写真の背後に、同じ戦闘服を着用して銃を抱えている山本の姿があったのです。
彼らの胸には、黒い『テント』のマークがありました。
山本の逃避行と黒衣の男
山本が『テント』の『モニター』であることを確信した乃木は野崎に報告しました。
そして宇佐美部長らを囮にして山本を炙り出したのです。
山本は丸菱商事のオフィスからそっと姿を消しましたが、その全ては野崎ら公安警察に捕捉されていました。
山本は恐らく監禁している太田の元へ向かうと考えた野崎は彼を泳がせたのです。
しかし、埼玉県の大宮まで逃亡したところで山本は尾行していた新庄(竜星涼)らの前から姿を消してしまいました。
山本は正体不明の黒衣の男・黒須(松坂桃李)によって匿われ、スマホを破壊して逃走を図ったのです。
黒須は自らを『モニター』だと言い、組織から山本を逃がすよう指示されているのだと説明しました。
山本はなぜ『テント』の『モニター』になったのか?
逃避行のさなかに、山本は黒須に問われ、太田の居場所を明かしました。
さいたま市の今は使われていない倉庫に拘束して監禁し、そのまま放置しておけば死ぬだろうと考えていたのです。
そして黒須は山本に偽造パスポートを手渡し、全てを捨てて国外に逃亡するようにと伝えます。
翌朝6時に静岡の浜松空港(架空)からミャンマーへ飛ぶ貨物便に乗るように、と黒須は山本に指示し、送り届けたのです。
そこで様々なことが明らかになりました。
”blue@walker”が丸菱商事に入社した経緯
世界的ハッカー”blue@walker”こと太田梨歩が丸菱商事に入社したのが二年前。
彼女を脅して入社させたのは山本でした。
乃木を陥れたバルカへの誤送金事件の黒幕は山本だったのです。
太田梨歩=”blue@waker”だと判明したのは組織(テント)の情報部が教えてくれたのだと言います。
黒須に勧められるままに酒を飲んだ山本は泥酔し、つぶれ、再び目覚めたときには血の気が引くような状況に陥っていました。
警察とは似て非なるもの
黒須が『テント』の『モニター』ではないことを明かした次の瞬間、山本の耳に聞きなれた声が聞こえてきました。
闇の中から現れたのは乃木(F)です。
そしてまさに乃木こそが『別班』でした。
出世コースから外れたヘタレな男が超優秀な組織の要員であるわけがないと山本は叫びましたが。
乃木は『別班は海外飛び回ってなんぼなんだよ!』と丸菱商事の社内でわざわざ無能を装っていたことを明かしたのです。
バルカのGFL社との事業を展開したのも、『テント』の幹部であるアリ・カーン(山中崇)に近づくためでした。
命乞いした山本に『テント』のことを教えろと命じ、黒須はためらいもなく自白剤を山本に投与したのです。
ダークウェブの掲示板から
なぜ『モニター』になったのかと問われ、山本は自白剤でラリった状態で自白しました。
日本は腐っている。
いつまでも目を覚まさない平和ボケした国…一度痛い目を見た方が良い!
だから、ダークウェブの掲示板で様々なテロ組織について発信していたら『テント』からメールが来て、勧誘されたのだ…と言うのです。
バルカのアリ・カーンは『テント』の高位の幹部であること。
そして『テント』のリーダーの最後の標的は日本だと。
山本はリーダーが誰か、そしてその日本に於けるテロがどこでどのように発生するのかまでは知らず、彼は乃木に唾を吐きかけて自らに残された最後のチャンスを潰してしまいました。
乃木は容赦なく山本を粛清したのです。
その頃、太田は野崎らの手によって救出され、生存が確認されました。
迫田孝也さんが山本を演じた意味
迫田孝也さんは日曜劇場にも度々出演している実力派のバイプレーヤーです。
古くは2011年の「冬のサクラ」、近年では2018年「99.9-刑事専門弁護士- SEASON II」、2019年「集団左遷」、2021年には「天国と地獄〜サイコな2人〜」「ドラゴン桜 」、2022年「マイファミリー」と、数々の作品で難しいキャラクターを演じていました。
また、大河ドラマでも鮮烈な芝居を見せてくれて、昨年は『鎌倉殿の13人』で源範頼を演じ、大きな話題になっています。
そんな迫田孝也さんが日曜劇場に出演するなら、きっと何かが起こる!とSNSで話題になりました。
乃木の同期としてピンチの度に手を差し伸べてくれて…しかし、これまでの出演履歴から、そんなにシンプルに『良い人』で終わるわけがない…と考えていたのですが。
「これまでも数多くのドラマで実は裏の顔がある犯人役などを演じていたことから」
いや、違う。迫田さんは「良い人だけど、実は犯人じゃないか、と思ったけど、やはり良い人」が多いから、「今度こそは」となっている。https://t.co/Dtfr4tDG3q
— Y.A. (@yassaasako) July 31, 2023
3話終了時にTwitterのタイムライン上では「疑ってゴメン、山本は良い人だった!」という意見から「山本は本当に良い人なのか?」とか「いや、このまま良い人で終わるわけがない」といった考察までが並びました。
そして4話で「やっぱり!」という納得のダークっぷりを存分に発揮して視聴者を翻弄してくれた迫田孝也さん。
彼が山本にキャスティングされた意味が十分すぎるほどに伝わる凄まじい最期でした。
#VIVANT 第4話
テントのモニターだった山本役の #迫田孝也 さんはやはり期待を裏切らないわ、仲間と見せかけ公安の尾行から山本を助け捕まえた黒須役で #松坂桃李 さんがようやく登場するわ、乃木が別班だと正体を明かし初回から見せていた二重人格が回収されるわで満足度が高いエピソード。#堺雅人
— 🌻dramakie🌻 (@dramakie) August 6, 2023
まとめ
『美しき我が国を汚すものは何人たりとも許さない』
山本を粛清した乃木の表情は氷のようで、それまでの彼とは全く異なるものでした。
その背後には朝日に輝く美しい富士山…堺雅人さんの豹変ぶりに翻弄された数分間です。
しかし、薫は『ジャミーンは無意識に人の善悪を感じ取れる』と言い、だから乃木はジャミーンに好かれているのだと。
それこそが乃木の本質だとしたら、共存しているFが別班である”乃木”なのか。
5話予告では「俺が”VIVANT”だ」という声があり、そして彼は太田の命を助けるために自らの正体がバレることを厭わず動き、再びバルカに向かうのです。
今度は『テント』の幹部としてのアリ・カーンと対峙した乃木は、アリが恐慌状態に陥るほどの迫力で彼に迫ります。
まさに別班vsテント…物語は次のステージに突入していきます。
壮大な物語の、ようやく中盤です。
振り落とされないように最後までついていきましょう!
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