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ドラマ

「星降る夜に」あらすじ&ネタバレ!人は恋で生まれ変わる…?!おすすめのシーンを紹介!

海辺の小さな街にある「マロニエ産婦人科医院」で働く産婦人科医の雪宮鈴(吉高由里子)は生真面目で頑張り屋の優秀な医師です。

職場でも仲間に囲まれて充実した日々を過ごしていましたが、その心の中には誰にも言えない孤独を抱えていたのです。

そんな鈴がある日出会ったのは聴覚障害を持つ10歳年下の男性、柊木一星(北村匠海)でした。

彼は遺品整理士として日々誰かの心に寄り添う仕事をしていたのです。

これは”星降る夜”の湖のほとりで出会ったふたりの物語です。

キャスト、見どころなどについてもご紹介していきます!

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「星降る夜に」!新情報まとめ

・一星が鈴にプレゼントした『星降るネックレス』がグッズになりました。

・コラボカフェ開催中です(2月28日まで)。

ドラマ「星降る夜に」の原作は?

本作には原作はありません。

大石静さんのオリジナル脚本作品です。

ドラマ「星降る夜に」の主題歌は

主題歌は由薫さんの「星月夜」です。

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「星降る夜に」第1話のあらすじ&ネタバレ

それは、星が降る夜のできごと(あらすじ)

ある寒い日、鈴は趣味のソロキャンプに出掛けました。

料理を作り、熱燗を楽しむ鈴。

湖のほとりで満天の星空を眺めていると一人の青年が写真を撮っているのに気づきました。

彼は星空を撮影していたのです。

彼は鈴を見るとシャッターを切りました。

鈴は驚きますが、二人の距離は次第に近づきます。

冷え込んで雪が降り始める中、青年は自分のマフラーを鈴の首に巻いてくれたのです。

彼は、ふいに鈴にキスをしました。

驚いて突き飛ばしてしまう鈴ですが、視線が絡み、二人はもう一度唇を重ねたのです。

翌朝、枯れ葉まみれになって目覚めた鈴は記憶が飛んでいることに戸惑っていました。

そんな彼女に、青年は手話で何事かを言い残して去っていきます。

鈴は家に戻ってその時の手話を懸命に解読しますが、その意味は『お前のゲロ全部片づけた。ばーか!』という容赦のないものだったのです。

鈴は青年が残したマフラーが嘔吐物まみれだったことに気づいて呆然とするのでした…。

仕事に戻った鈴は産婦人科医として赤ちゃんと妊産婦と向き合う日々を過ごしていましたが、ある日心当たりのない病院から電話を貰いました。

それは母の訃報だったのです。

離れていた母の突然の死に呆然としている鈴の元にあの青年=一星が現れたのです。

彼は鈴の母に依頼された遺品整理士でした。

彼が持ってきた箱の中には鈴の母の笑顔の写真がありました。

古いクマのぬいぐるみに思わず号泣してしまった鈴。

一星はそんな彼女の傍にそっと寄り添ってくれました。

手話で伝える”ありがとう”(ネタバレ)

無事に葬儀を済ませた鈴は仕事に戻りました。

出産は待ったなしの仕事です。

そして一星に借りたマフラーを返そうと、彼の会社『ポラリス』を訪れます。

その日、一星は休みで不在でしたが、社長の千明(水野美紀)は鈴に一星の居場所を教えてくれました。

海辺で、彼は無心に空を眺め、写真を撮っていたのです。

鈴は初めて会った時の失態を詫びて、マフラーを手渡し、手話で「ありがとう」と伝えました。

マフラーのこと、そして母の遺品を整理してもらったこと。

練習した手話で、もう一度「ありがとう」と言ったのです。

「ただ、お前のキス、大したことなかったけどな!」という言葉も忘れずに…。

すると一星は笑い、二人はお互いに微笑みあうのでした。

特におすすめしたいシーンは一星の手話!

手話は昨年末のドラマ「silent」でも話題になりましたが、本作の一星の手話はまた違った印象が強いです。

同僚で仲良しの佐藤春(千葉雄大)さんと二人でボーイズトークを凄い勢いで”喋る”シーンは圧巻でした。

どれほどのトレーニングを積んであの動きを習得し、操っているんだろう?!と驚かされて、その一星の指先を見るだけで作品世界に引き込まれて行きます。

ハンディキャップをものともしない彼の生き方がそこからあふれてきます。

第1話の口コミや評価

ドラマ第1話の視聴率

7.7%

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「星降る夜に」第2話のあらすじ&ネタバレ

「たった10コだろ?」(あらすじ)

「ありがとう、って言うなら、お礼して!」という一星は、鈴を映画館に引っ張ってきました。

映画を楽しんでからハンバーガーを食べに行く二人でしたが、無邪気な一星は10歳の年齢差を気にする鈴に「たった10コだろ?」ととこともなげに言うのです。

その口元にはソース。

笑ったり、むくれたり、表情がくるくると変わる一星に鈴は戸惑いながらも惹かれていきます。

一星は遺品整理の仕事の話や趣味のこと、そして旅した国々の友達の話を鈴に聴かせてくれました。

そんな彼と一緒にいると、ずっと一人で頑張ってきた鈴の頑なな心がほどけていくような、不思議な感覚がありました。

そんなある日、マロニエ産婦人科医院に一人の妊婦がやってきました。

母子手帳も無く、これまで検診も受けたことがなかった”匿名妊婦”です。

彼女は出産を終えても子供を抱こうとはせず、「子供なんて要らない!」と叫びました。

45歳の新人産科医の佐々木深夜(ディーン・フジオカ)は無事に赤ちゃんが生まれたことを喜んでいましたが、母親の態度に衝撃を受けていました。

赤ちゃんが可哀そうすぎると嘆く佐々木に鈴は「生き方について意見するのは私達医師の仕事ではない」と諭します。

せめて抱っこして欲しいと母親に言った佐々木でしたが、彼女には「誰も私の気持ちなんて解らない!」と拒絶されました。

鈴は「”母親”の気持ちは解らないけれど、医師として、赤ちゃんと母親のことには責任を持ちたい」と母親に告げたのです。

佐々木に「出産が無事に成し遂げられたとしても幸福とは限らない」という現実を語る鈴。

彼女は自らが訴えられてしまった医療裁判のことを話しました。

そして、佐々木自身も10年前に妻の彩子と子供を出産時の大量出血で亡くしていたのです。

赤ちゃんの行方は…?(ネタバレ)

程なくして匿名妊婦が赤ちゃんを残したまま病室から居なくなりました。

自分が追い込んだのではないかと悔やむ佐々木でしたが、鈴も自分が厳しいことを言ったせいかも知れないと考えます。

匿名出産はまだ日本では認められていませんが、フランスでは昔から認められている女性の権利なのです。

45歳の新人医師である佐々木は「まだ知らないことだらけだ」と落ち込んでいました。

そして「このままでは、赤ちゃんが可哀そう…」と言うのです。

その日、仕事を終えて帰る途中の鈴は一星を見つけました。

置き去りにされた赤ちゃんのことを話すと、一星は「赤ちゃんが可哀そうだから、一緒にお母さんを探そう!」と言うのです。

一星は高校生のときに両親を事故で亡くし、どうして自分だけが生きているのかと思ったのだと鈴に話します。

「生まれた時から親がいないなんて、可哀そう過ぎる」とも。

鈴はその「可哀そう」という言葉が気になっていました。

まだ生まれて二日しかたっていない赤ちゃんが、可哀そうだと大人たちに決められてしまうのはおかしいと彼女は思っていたのです。

そんな鈴に、一星は問いました。

「俺は、可哀そうじゃない?」___鈴はそんな彼に「自由で自身満々、一星の人生は羨ましいくらい…」と答えたのです。

赤ちゃんは鈴の手で出生届が出され、乳児院に一時保護されることになりました。

引き取られていく赤ちゃんを、佐々木は泣きそうな表情で見送ります。

その日の帰り道、雪が降り始める中で一星は線路の向こうに鈴がいたことに気づきました。

彼の指は「雪宮鈴が好きだ!」と告白していました。

特におすすめしたいシーンは居酒屋で”喋る”一星と春

匿名妊婦の件で疲れていた鈴が一星に誘われて訪れた居酒屋のシーンのお喋りが素晴らしかったです。

とてもナチュラルな手話、そして身振り手振りで楽しそうに”喋る”一星と、春(千葉雄大)。

春は一星の手話が理解できない鈴に通訳して教えてくれます。

一星は”通じない”ことに慣れていて、だからこそ世界中に友達がいるのだと言います。

そんな春は一星のことを「年下だけど、尊敬する先輩」だと本人には分からないように教えてくれました。

一星と春の”お喋り”を見ていて、自分だけが言葉を知らない外国みたいだったと言う鈴に、一星は「全部下ネタだった!」とばらしました。

すると、鈴は「今の感動した気持ちを返せ!」と笑うのです。

第2話の口コミや評価

ドラマ第2話の視聴率

7.9%

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「星降る夜に」第3話のあらすじ&ネタバレ

とりあえず”スティ”(あらすじ)

雪が降る夜に踏み切りの向こうにいた一星から「ゆきみやすず、すきだ!」と手話で言われた鈴。

驚いている彼女に駆け寄った一星はそっとキスしようとしますが、鈴はそれを押し留めました。

何故なら、彼女の心にはやはり10歳の年齢差という意識があったから…。

「まて、まてまてまて…!」と阻止した鈴。

一星は「何で?」と不満げですが彼女は「とりあえずスティ!」と言いました。

鈴はそんな一星とのコミュニケーションのために手話教室に申し込みます。

ワクワクしてその当日を迎えると、そこに一星の勤務先『ポラリス』の社長・北斗千明(水野美紀)がいました。

帰りに立ち寄った居酒屋で飲んでいるときに、一星が『ポラリス』で働くことになった理由が解ってきました。

彼の両親が事故で突然亡くなったのは7年前、高校生の時でした。

その遺品整理を担当したのが千明たちポラリスの面々だったのです。

その話を聞いて、鈴はなぜ一星がお節介なほどに遺族に寄り添うのかを理解したのでした。

マロニエ産婦人科医院では、麻呂川院長(光石研)がスタッフたちを釣りに誘いましたが、当日参加したのは鈴と佐々木の二人だけでした。

しかも院長は結婚記念日を忘れていたことを妻に叱られて途中で帰ってしまいます。

釣れた魚をどうしようかと呆然としていると、佐々木が自宅で料理することを申し出ました。

器用に魚を裁く佐々木は、医者になることを目指すきっかけになった妻のことを話します。

10年前、彼は東京都庁に勤務していました。

そして待望の子供を授かったのですが、出産時の大量出血で母子ともに失われてしまったのです。

実は、その処置を担当したのが鈴でした。

呆然としていた佐々木に涙を流してくれたのが、鈴だったのです。

鈴もその時のことを覚えていました。

思いがけない縁___それこそが佐々木が医師を目指し、マロニエ産婦人科医院で働くことになった理由です。

仕返しの”スティ”(ネタバレ)

ある日の仕事で、一星は遺品の中に手紙と指輪を見つけました。

依頼人が大切な人に渡せなかっただろうその手紙をどうしても放置できなかった一星は、その宛名の女性を探し当て、私に行きました。

しかし、彼女の反応は思いがけないものだったのです。

その二人は不倫関係にあったようです。

もう終わったことだからと手紙を拒絶され、余計なお世話だとばかりに水を掛けられました。

ずぶ濡れのままで意気消沈して帰る一星は鈴を見つけましたが、彼女の横に知らない男がいるのを見て声をかけられずにその場を立ち去ります。

落ち込んで風邪をひいた一星は熱を出して寝込んでしまいました。

手話教室でそのことを千明から聞いた鈴は、千明から差し入れのゼリーを持っていって欲しいと頼まれてお見舞いに訪れるのです。

一星のおばあちゃんに迎え入れられた鈴は、一星から男性と二人でいたところを見たと言われ、それが同僚の医師だと説明するとようやく彼はホッとした顔を見せました。

疲れていた鈴はいつの間にか一星の隣で眠ってしまいますが、朝になり「着替えに帰る」と言って部屋を出ました。

一星は病み上がりでも「送る!」といって聞きません。

朝陽に照らされるなかで、一星は昨日のことを話しました。

それでも、お節介は止めない!という彼の言葉に涙を流してしまう鈴。

それは、自分が訴えられてしまった時のことを思い出してしまったから…。

そんな彼女を笑わせようと、一星は踊りだすのです。

一星は10年という年齢差を飛び越えて鈴を気遣える強さと優しさを持っているのだと感じた鈴は、自然にキスをしようと顔を寄せました。

しかし、一星はそんな鈴に「スティ!」と言うのです。

仕返しをされた鈴は微笑みながら一星の額に口づけるのでした。

特におすすめしたいシーンは、一星の素敵なおばあちゃん!

一星のおばあちゃん、柊木カネさんをを演じているのは『日本ろう者劇団』に所属する五十嵐由美子さんです。

手話狂言をライフワークにして活躍している75歳で、昨年はNHKのドラマ「しずかちゃんとパパ」に笑福亭鶴瓶さんの聾学校の同級生役として出演されました。

またNHKのEテレの手話番組などにも登場しています。

カネさんはファンキーなファッションで鈴を驚かせますが、手話とダンスで思いを伝える素敵なおばあちゃん。

耳が聞こえないハンディキャップをものともせず、いつもキラキラの笑顔です。

今の一星がどう育てられてきたかが彼女の存在から浮かび上がってくるかのようでした。

第3話の口コミや評価

ドラマ第3話の視聴率

7.1%

「星降る夜に」第4話のあらすじ&ネタバレ

春と、妻と、その過去(あらすじ)

一星との出会いでどんどん新しい世界に足を踏み入れていく鈴。

覚えたばかりの手話を使ってみたくてたまらない彼女に、佐々木は「昔、妻とドラマを見て手話にはまったことがあります」と話しました。

彼は自分の「ささき」という名前を表す手話を思い出してやってみせてくれたのです。

その頃、マロニエ産婦人科医院に佐藤うた(若月佑美)という若い女性がやってきました。

佐々木が診察し、妊娠6週目だと告げ、「おめでとうございます」と祝福すると、うたは複雑そうな表情で帰っていきます。

その様子を心配していた佐々木ですが、スタッフの蜂須賀志信(長井短)に「気持ち解る、私も別に子供好きじゃないんで!」と言われてしまい、呆然としていました。

しかし、鈴は「有無も産まないもその人の自由。決めるのは本人」と言います。

その夜、春は妻のうたから子供ができたと報告されました。

二人は夫婦で元同僚でした。

春はうたに内緒でマロニエ産婦人科医院に行き、佐々木に問いました___「いつまでなら、中絶出来るんでしょうか…?」と。

うたの妊娠を受け止めきれない春(ネタバレ)

手話教室の帰り道、鈴は千明とポラリスで飲むことになりました。

片付けをしていた一星と春も加わり、学校帰りの千明の娘・桜(吉柳咲良)とたまたま立ち寄ったうたも同席したのです。

うたはいつも結構飲むのに、そのときにはジュースで乾杯すると、千明は「もしかしておめでた?」と聞いてしまいます。

あわてて誤魔化すうた。

実は、春は自分のことでいっぱいいっぱいで、父親になる自身が持てずにいたのです。

ポラリスに来る前、春はうたと同じ大手食品会社の営業でしたが、激務に心を病み、転職したのです。

うたもまた、春が不安になっていることに気づいており、妊娠を喜べずにいました。

一星は約束していたデートの当日、放浪旅行していた時に知り合ったギリシャ人の友達が経営するレストランに鈴を連れてきました。

一生懸命に手話を覚えていた鈴に、彼は「スティ」と言いました。

頑張りすぎる鈴を想い、ゆっくり、ゆっくりで良いのだと一星は言ったのです。

そんな一星はうたの妊娠を受け止められずにいる春を励まそうとしていましたが、春は「放っといてくれ!」とこれまでに見たことのないような厳しい顔を見せました。

親友だと思っていた春の気持ちが理解できず一星は落ち込むのです。

特におすすめしたいシーンは、カネおばあちゃんの策略とおうちデート

凹んでいた一星を心配したカネおばあちゃんは鈴にメッセージを送りました。

「今日は私のお誕生日だからお祝いして!」

時間指定で呼ばれた鈴がリクエストのピザとシャンパンを持って一星の家に駆け付けると、おばあちゃんはニコニコして出迎えました。

彼女はてっきり、鈴とケンカでもしたのかと一星を心配していたのです。

おばあちゃんは二人を気遣って自室にこもりました。

静かなおうちデートの始まりです。

一星はポケットから可愛いネックレスを出して見せました。

それはデートの時に見かけて鈴が「星が降ってるみたい」だと言っていたデザインのものです。

鈴は「今日は私の誕生日じゃない」と笑いますが、一星は「プレゼント!」と言ってその細い首にネックレスを付けてあげました。

やさしく抱きしめて、彼は「鈴が大好きだ」と伝えます。

そうして二人は二度目のキスをしたのでした。

第4話の口コミや評価

ドラマ第4話の視聴率

6.1%

「星降る夜に」第5話のあらすじ&ネタバレ

『鈴は、俺が守るよ』(あらすじ)

二度目のキスの余韻が残る中、鈴は佐々木から急患だと呼び出されます。

患者はうたでした。

帰宅して玄関で倒れたうたは激しい腹痛を訴えていたのです。

取り乱す春をなだめていたのは佐々木でしたが、慌ただしくスタッフが動く中で音を感じられずに取り残されたかのような一星は呆然としてその様子を見ていました。

鈴のために、そして春のために何かしたいのに、出来ないまま…一星は無力感に苛まれています。

翌朝、春は鈴にうたと自分のことを語ります。

「俺は一度負けてるんで…」

数年前、春は仕事のストレスで体調を崩して会社を辞め、部屋に引きこもっていました。

そんな中で、隣室の遺品整理にやってきたのが一星だったのです。

初めて会ったはずなのに、その時の一星が頑なだった心をほぐしてくれたのを、春は思い出していました。

そして鈴もまた自分が医療訴訟を起こされて大学病院を追われたことを語ります。

「山を登っていたはずが、いつの間にか川に流されて…」

そしてたどり着いたのがマロニエ産婦人科医院だったのです。

うたの診断は”急性虫垂炎”…盲腸です。

抗生剤を使い、しばらく入院することになりました。

その朝、マロニエ産婦人科医院の公式SNSに「雪宮鈴は人殺し」という書き込みが始まりました。

病院の電話にも苦情がよせられるようになったのです。

看護師長の犬山(猫背椿)は「隠していても解っちゃうと思うので…」と言ってその画面を鈴に見せました。

鈴の脳裏に「黙れ人殺し!」と罵られた過去がフラッシュバックします。

5年前、救急搬送されてきた妊婦が胎盤早期剥離の大量出血で亡くなりました。

子供は助かりましたが、母親は懸命の処置にもかかわらず助けられなかったのです。

訴訟になり、鈴はその法廷で、妊婦の夫に罵倒されました。

佐々木は鈴に「雪宮先生、大丈夫じゃない時は、大丈夫じゃないって、言ってください。僕じゃ頼りないかもですが」と言って励まします。

鈴は、今目の前にあることを精いっぱいやるしかないと腹を括って診療に臨みます。

鈴をつけねらう陰(ネタバレ)

その日の帰り道、誰かに後をつけられている気がして怯えていた鈴を一星が抱きしめます。

鈴がお守りのようにペンダントをしているのを見てニコニコ喜ぶ一星。

「鈴は俺が守るよ」

しかし一星が部屋の前まで鈴を送り届けると、そこに心配した佐々木が待っていたのです。

鉢合わせした一星はあからさまに不機嫌になり、ケンカを吹っ掛けます。

佐々木は一星を弟と思いこみますが、鈴がなだめてその場は収まりました。

しかし、そんな鈴の姿を狙っているカメラのレンズがあったのです。

翌日の仕事終わりに、春と一星は隣り合って飲んでいました。

一星の仕事を見て遺品整理士になりたいと思ったこと、手話を覚えて二人で存分に内緒話が出来るようになったこと。

「立ち直れたのはお前のおかげだよ」

そう素直に言えた春の目は、涙で赤く腫れていました。

うたの妊娠で動揺して酷いことを言ったことを、春は一星に詫び、一星はそれを何でもないことのように受け入れたのです。

父親になれるか不安で思い悩む春でしたが。

「俺がうたなら、今一番傍にいて欲しいのは春だけどな」

という一星の言葉に、春は励まされたのです。

翌朝、春はうたの病室を訪れて話をしました。

「あのさ、うたは、俺と結婚してシアワセ?」

勇気を振り絞って尋ねた春に、うたは「え、幸せに決まってるじゃん?」と即答します。

その言葉に、自分だけが思い込んで悩んでいたのかもしれない、と春は気づかされます。

「ごめんね、うたと話すことから逃げてた。不安にさせてた。本当にゴメン。うたは、どうしたい?」

「生活が変わるのは、怖い。妊娠も出産も初めてで怖い。仕事も続けたいし、自分が親になれるか全然自信もない。でも今は、お腹の子を殺すことなんて、考えられない」

「俺もなんだ…」

二人はようやく妊娠という事態に向き合い始めたのです。

「親ってやつに、一緒になってみようか」

そういった春に、うたは微笑みました。

鈴は廊下でそんな二人の会話を聞いていたのです。

その頃、マロニエ産婦人科医院にはキャンセルの電話が続いていました。

そしてSNSには鈴の自宅や一星の写真までがアップされ始めたのです。

鈴が仕事明けに自宅に戻るとそこには大量の「人殺し」の貼り紙が…。

そして窓にはレンガが投げ込まれて大騒ぎになったのでした。

後を追ってきた佐々木に助けられた鈴でしたが、かけつけた一星がそれを見て「俺はそんなに頼りないのか?」と鈴に詰め寄ったのです。

一星は、いざという時に鈴の悲鳴も聞き取れないことが悔しかったのです。

「俺じゃ、鈴を守れない」

そう言って、彼は飛び出して行きました。

翌朝、うたと春は退院していきました。

その時に春は鈴と佐々木に「これからもうたとこの子をよろしくお願いします」と頭を下げたのです。

春が差し出した手を、うたがとり二人は仲良く歩いて帰っていきました。

その頃、頭が冷えた一星は「きのうはゴメン」と鈴にメッセージを送っていたのです。

鈴はそんな彼に「今夜、会えない?」と返しました。

ただそれだけで、踊ってしまうほど幸せになる一星を見て、桜は複雑な気持ちを抱えていたのです。

その日はバレンタイン。

鈴はチョコレートを買いました。

鈴が迎えに行くと約束していた一星のトラックを見つけて駆け寄ると、桜が一星にキスしているところを見てしまったのです。

特におすすめしたいシーンは、鈴を守るマロニエ産婦人科医院のみんな

SNSへの書き込みがあって動揺した鈴と、マロニエ産婦人科医院のナースたち。

佐々木は”頼りない”ながらも鈴を支えると告げます。

彼自身も妻と子を出産時の大量出血で失っていて、医者を恨む気持ちがないとは言えませんでしたが、医師になってみて初めて分かることがあったと吐露しました。

麻呂川院長は、そんな鈴の経歴を承知でマロニエに迎え入れたのです。

訴訟も終わっており、鈴には責任がないと認められていました。

鈴に数日休んでもらったら、と言っていた犬山師長に院長は言うのです。

「雪宮先生には、今日も精いっぱい働いてもらわなきゃ困るし!私たちは、いつもと何にも変わらない」

断言した彼の言葉に、ナースたちにも笑顔が戻ったのです。

第5話の口コミや評価

ドラマ第5話の視聴率

6.8%

「星降る夜に」第6話のあらすじ&ネタバレ

「一緒に暮らそう!」(あらすじ)

鈴を迎えに行くと約束した一星。

そのトラックを見つけた鈴は思わず駆け寄ろうとしますが、衝撃的な光景を見てしまいました。

助手席には桜がおり、彼女が一星にキスしていたのです。

桜は一星がポラリスに来た時からずっと好きだったのです。

「もうガキじゃない、一星が好き」

一星が桜のことを大好きでも、自分も一星のことを好きだったとずっと言いたかったのです。

飛び出していった桜を呆然とみていると、シートには可愛いチョコレートが残されていました。

そこに鈴がやってきたのです。

彼女は何事もなかったかのように笑っていました。

その頃、千明の元には一通の手紙が届いていました。

それは桜を産んだ”本当の母親”からのものだったのです。

鈴と一星はプレアデス星団を見上げていました。

一星は鈴が襲われた日に酷いことを言ったことを詫びたのです。

「俺は器が小さい男だ…心配で駆けつけたのに、嫉妬して、八つ当たりした」

素直に反省する彼に、鈴は「もういいよ」と言って許しましたが「ほかに言うことない?」と桜のことを尋ねたのです。

「俺が好きなのは鈴だから」

といって拗ねる一星に、鈴はチョコレートを差し出します。

それを大切そうに抱きしめる一星に「私が好きなのも、一星だよ」と伝えると、二人は仲直りし、一星は鈴の膝に頭を預けました。

「星って、生と死の境目にあるような、生と死をつなげてるような感じがする」

何万年の前の光を今自分たちが見ているということに、自分たちの仕事のことを思う二人。

「死は絶望とか、終わりじゃなくて、生の続きじゃないかって思う」

遺品整理士の一星の言葉は鈴の胸に響きました。

「だから、明日死んでも悔いがないように、俺は伝え続けるよ___鈴、好きだ。一緒に暮らそう」

鈴は、俺が守るから…その言葉に、鈴は泣きそうになりました。

その夜、一星の部屋で二人は一緒に過ごしました。

「もうステイしない」

あかりを消して欲しいと懇願する鈴でしたが、暗いと手話が見えないといって一星は拒否します。

そうして夜は静かに更けていき、やがて朝を迎えました。

添い寝していたふたりのもとにカネおばあちゃんが「朝ごはんだ!」と言って訪れました。

二人に気を使って後ろ向きで手話を使う彼女に、鈴は面食らいます。

一星が毎日作るという柊家の朝ごはんは色とりどりでとても贅沢なものでした。

その頃、北斗家の食卓で千明は桜に手紙を差し出しました。

「誰?」と問う桜に「桜を産んだお母さん」と、千明はさらりと答えました。

桜は前夫の連れ子だったのです。

桜の実の母は彼女を産んですぐに夫と桜を捨てて出ていき、その後に千明と再婚した父親も他に女を作って二人の前から姿を消しました。

そして実の母は海外移住することになったので、最後に桜に会いたいと連絡してきたのです。

拒絶する桜でしたが「桜が好きにすればいい、お母さん文句言わないから」と千秋はその判断を任せました。

混乱しているところに一星と鉢合わせてしまった桜は走り去り、広場の木の下で泣いていました。

そこに現れたのはチャーリー(駒木根葵汰)です。

犬山師長の息子の彼はぴかぴかのピンクヘアで人気の添い寝士、昼間はデリバリーのアルバイトをしています。

ポラリスにもたびたび訪れるので、二人は顔見知りでした。

「その髪色、なんていうの?」と聞かれてチャーリーは「フォーエバーピンク!愛されモテカラーだよ♡」と答えました。

美容院を教えて欲しいと頼む桜に快諾し、チャーリーは連絡先を交換しました。

鈴は無事に出勤し、穏やかな朝がやってきました。

犬山師長は暴走族のレディース総長だった人脈を生かし、後輩たちにマロニエ産婦人科医院と鈴の住まいの周辺を巡回するように頼んでくれていました。

その様子に鈴は思わずツボってしまい、笑って顔を上げました。

「これからも、頼らせてください」という鈴に、みんなも笑います。

ポラリスでは春もやっと元の元気な様子を取り戻しました。

そこに戻ってきた桜の髪は…まさにフォーエバーピンクになっていて、千明は呆然。

デリバリーに訪れたチャーリーはそれを見て固まります。

桜とチャーリー、そして母たちの関係(ネタバレ)

一緒に暮らそう、という一星の希望で家を探し始めた2人。

なかなか希望の物件に出会えませんが、一星と過ごす時間が増えて、鈴は笑顔が増えました。

そんなある日、桜がマロニエ産婦人科医院にやってきました。

問診表に『妊娠の兆候』と書かれていて、鈴は驚きます。

ピンクの髪の桜は「私、一星の子供を妊娠しています」と言いますが…「とかなら、ドラマみたいでカッコいいんですけど」とうつむき、鈴にお願いがあって来た、と封筒を差し出しました。

桜は実母に会いに行くときに鈴に同行して欲しいと願い出たのです。

二人は高速バスで小さな旅に出ました。

その道中、桜は鈴に「なぜ医師を目指したのか?」とか、「産婦人科になった理由は?」とか、いろいろなことを聞いてきました。

そして自分が実の両親に捨てられて千明に育てられたことを話したのです。

「今日は、なんで”私”なの?」と問う鈴に「自分でもよくわからない。多分、先生のことを知りたいから…一星の好きな人が、どんな人か知りたいって」と桜は答えました。

一星と鈴の馴れ初めや、桜が両親に捨てられた経緯などを、お互いにぽつりぽつりと語って歩く二人。

そして遠くに見えた一軒家に、一人の女性の姿がありました。

それが桜の母だったのです。

桜は「初めまして」と言いました。

その背中を押したのは鈴です。

その頃、居酒屋では桜を送り出してしまったことを半ば悔いていた千明と佐々木が飲んでいました。

そこにやってきた春と一星は同じテーブルについたのです。

一星は佐々木に対して露骨に嫉妬心をむき出しにして牽制します。

「鈴は俺のものだから!おかげさまで幸せだから!」と春に通訳させて、一星は佐々木を睨んでいたのです。

4人は揚げたての美味しいアジフライをほおばっていましたが、一星はその時、佐々木の妻と子供が10年前に亡くなったことを知ったのです。

酔っぱらって帰って来た千明を、桜は呆れて抱きしめます。

「桜、おかえりー!」

桜が帰ってきてくれたことが嬉しくてはしゃぐ千明に、桜は「私を産んだ人、ふつーのおばさんだった。お母さんの方がずっと美人だと思ったよ」と言ったのです。

「捨てられたのに、不思議と憎しみはなかったけど、もう会いたいとは思わなかった」と吐露する桜に「それは桜ちゃんが千明に愛されて育ったからだ」と佐々木は言いました。

「私、お母さんのこと、ちょー愛してるから!」

その言葉に、千明は号泣するのです。

その帰り際に佐々木は「”一星”さんはどんな文字を書くんですか?」と聞きました。

その文字は、生まれる前に亡くなってしまった息子と同じ名前だったのです。

佐々木は一星に「今度一緒に星を見に行きませんか?」と誘います。

牽制しながらも、一星は佐々木と連絡先を交換しました。

二人はファーストネームで呼び合うことを約束しました。

特におすすめしたいシーンは、ラスト数分間のマロニエ産婦人科医院

SNSトラブルが収まりつつあり、ようやくいつもの日常が戻って来たように見えたマロニエ産婦人科医院。

チャーリーは母の犬山師長にバースデーケーキを持ってきました。

シングルマザーの犬山師長とチャーリーは「あの子殺してアタシも死のうかと思った」という壮絶な親子バトルの過去がありましたが、それをやっと笑い話にできるほどの関係になったというのです。

「今も”添い寝士”とか意味わかんないけど、それでもあの子が生きてるだけで充分なんだ!」という犬山師長の言葉。

「あの子が元気で笑ってさえいればこっちも頑張ろうって思える」という彼女に、チャーリーは「誕生日って、親に感謝する日なんだってさ」言うのです。

「鶴子!産んでくれてありがとう!」

彼の持ってきたバースデーケーキには犬山師長の写真がプリントされていました。

桜は停学になってしまい髪色を戻しました。

チャーリーとは素敵な友情が育まれたのです。

そして彼女は一星に「鈴先生、私も好きになった」とメッセージを送るのでした。

そんな穏やかな時間が流れる中で、一人の男がマロニエ産婦人科医院にやってきました。

名前は”伴宗一郎”___院長に妻の妊娠について相談がある、とアポイントメントを取っていたのですが。

彼は鈴の診察室にするりと入ってきました。

その顔を見て、鈴は凍り付きます。

「久しぶりですね、元気でしたか?先生。また、人を殺してませんか?」

それは、5年前に亡くなった患者の夫(ムロツヨシ)でした。

第6話の口コミや評価

ドラマ第6話の視聴率

6.5%

「星降る夜に」第7話のあらすじ&ネタバレ

鈴の前に現れた男は…(あらすじ)

診察室に入って来た男の気配に気づいて、鈴は息が止まりそうになりました。

「久しぶりですね、元気でしたか?先生…また人を殺してませんか?」

その男は、かつて鈴が担当した妊婦の夫、伴宗一郎(ムロツヨシ)でした。

鈴に執着している男は静かに鈴を責めて、追い詰めていったのです。

彼は鈴のことを調べ上げ、それをとうとうと語りました。

彼は5年前に妻を助けられなかった鈴を恨んでいたのです。

胎盤早期剥離___それが原因でしたが、その責任を鈴に押し付けて裁判を起こしたのです。

法廷で、鈴は勝訴しましたが、伴は「違う、殺されたんだ!」と罵り、それがもとで、鈴は大学病院を追われたのです。

異変に気付いた佐々木が鈴を庇って逃がしましたが、最後まで、伴は鈴を人殺しと言い続けていました。

「また来ます」

そう言って去った伴は、娘を連れてきていました。

二人は手をつないで帰っていったのです。

助けてくれた佐々木に「ありがとう、深夜先生」と言いました。

その夜、一星はスーツに身を包んで鈴を迎えにきました。

慣れないネクタイの結び目を鈴が直すと、佐々木に頼まれて迎えに来たのだと言います。

その手を取り「姫」と呼んでエスコートする一星。

二人で鈴の新しい服を選び、ドレスアップしてレストランに食事に行きました。

一星は佐々木にアドバイスされて、素敵なデートをセッティングしたのです。

二人は手話で恋を語り、そして、一星は、伴が来たことについて鈴に尋ねました。

二年かかった裁判のこと。

今日のこと。

しかし、一星は「あの男の声が聞こえる」と言った鈴の耳をふさぎました。

「一星は強いね」と鈴は微笑みます。

一星は「元気そうに見えても、みんな色々抱えて生きてて、自分だけが特別じゃない」とも言います。

鈴が傷つくことはない、と諭し一星は「今日は飲むぞ!」とグラスを煽りました。

その頃、佐々木は伴のことを千明に語りました。

「一歩間違ったら僕も同じだった」と言いますが、「その一歩には天と地の差がある」と千明は断言しました。

そして彼女は、自ら医師になった佐々木のことを「尊い」と言います。

「深夜ってさ、鈴先生のこと好きなの?」

「好きだけど、そういうんじゃない」

名前の付かない二人の関係を佐々木は気に入っているかのようです。

一星の家に担ぎ込まれた鈴は酔っぱらって気絶するように眠りに落ちました。

その顔を見て、一星はほっとしたように笑うのです。

その時、窓の外に小さな女の子がひとりでいるのを見て、一星は飛び出しました。

彼はその顔に見覚えがあったのです。

これまでにも、彼の周りでみかけたことがあった少女…それは伴の娘でした。

一星が通報しようとスマホを見ていた一瞬に、彼女は姿を消してしまったのです。

翌日、看護師の伊達(中村里帆)は妊娠していることをスタッフに告白しました。

交際相手にはまだ妊娠したことを伝えられず、また、ヒモ状態の司法浪人の作家志望という彼氏とは結婚は考えられずにいたのです。

院長がまるで父親のように「そんな男とは別れろ」と迫り、蜂須賀看護師もまた「ひとこと言ってやる!」と息巻いていたのです。

二人は鈴を連れて伊達の部屋に向かいました。

しかし、その彼氏は経済的に依存しまくっているクズです。

鈴に「この先の生活のビジョンは?」と問われて、彼氏は無邪気に「子供は5人くらい欲しいです」と言います。

伊達が妊娠したら働けなくなって、無収入になるけれど、と言われたら夢を追ってるから働けないと答えました。

「僕はマリナを愛しています」と言いますが、全く説得力がありません。

そこでやっと伊達が妊娠を告白しましたが、彼は「おめでとうマリナ!結婚しよう!」と満面の笑顔です。

伊達もその反応に喜んでいます。

「私達はなぜここにいるんだろう?」と思ってしまった鈴でしたが、伊達は幸せそうです。

なぜかみんなで和気藹々とピザを食べて、一件落着になりました。

星を見上げる男(ネタバレ)

にぎわうマロニエ産婦人科の待合室に再び伴がやってきました。

そしてたまたまそこにいた春とうたに「雪宮先生の患者さんですか?先生、変えた方が良いですよ…」と告げたのです。

「私の妻は、雪宮鈴に殺されました」

その場からうたを逃がした春につきまとう伴はさらに「雪宮鈴は人殺しだぞ!」と罵倒し始めました。

伴は周囲もあった物を薙ぎ払い、大暴れを始め、騒動になりました。

「世の中おかしいだろ!おかしいだろっ!」

その背中に、女の子が「おとうさん?」と声をかけました。

「おとうさん、かえろう?」

そう言われて、伴は無言で待合室からふらふらと出ていきました。

周囲に頭を下げて謝る鈴に、皆はかける言葉がありませんでした。

それからほどなくして、鈴は一星と、彼に誘われた佐々木とでキャンプに行きました。

新しいパエリア鍋を試したいというのが一星の理由でした。

そんな二人を見て、鈴は伴のことを思い出していました。

落ち込む鈴を励ましたくて、一星と佐々木は踊って見せたのです。

穏やかな時間が流れ、夜になって三人で花火をしました。

楽しさに、思わず涙ぐむ鈴。

佐々木の頬には伴に襲われたときにできた傷のバンドエイドがありました。

一星と佐々木は泣き出した鈴に気づかないふりをして、花火を手におどけていたのです。

沢山の光にひと時の安らぎを覚えていた鈴。

その頃、伴は娘と一緒に空の星をみあげていたのです。

特におすすめしたいシーンは、鈴と一星がデートしたレストラン!

伴の来訪で追い詰められた鈴を迎えに来た一星はスーツにトレンチコートという姿でバシッと決めていました。

そして鈴を連れてブティックに行き、素敵なドレスに着替えさせてレストランに向かうのです。

それは鈴を心配した佐々木の提案でした。

いつの間にか仲良くなった二人は、それぞれの想いで鈴を守ろうとしていたのです。

訪れたレストランは『リストランテ・サバティーニ青山』

港区の神宮外苑にほど近い場所にあるお店です。

2017年の吉高由里子さんのドラマ「東京タラレバ娘」でも使われていました。

他にも「真犯人フラグ」やディーン・フジオカさん主演の「シャーロック」など。

見たことがある方も多いかもしれません。

第7話の口コミや評価

ドラマ第7話の視聴率

7.0%

第8話のあらすじ&ネタバレ

佐々木が医者になった理由とは(あらすじ)

伴に襲われて追い詰められていた鈴は一星と佐々木によって慰められ、号泣していました。

「なんでだろう、あの人もここに居ればよかったのに…」

キャンプの夜、花火の光と星空の下、鈴はそんなことを考えていました。

伴は5年の間、妻を失った悲しみと鈴への恨みを募らせてきたのです。

娘の静空(しずく)と二人で、ボロボロになって生きていた彼は、一星と笑いあっていた鈴を見て、そのタガを外してしまったのです。

「何でお前が幸せなんだ?!」___彼は鈴とマロニエ産婦人科に対する攻撃と、SNSに「人殺し」と書き込むことを繰り返していました。

朝になって、鈴は一星の部屋で目覚め、カネおばあちゃんと三人で豪華な朝食を食べます。

手話に馴染んできた鈴は、おばあちゃんとの会話も弾むようになりました。

その頃から、佐々木に変化が起こりました。

誰の目にも、彼が沈みがちで元気がないように見えたのです。

彼は、10年前に妻と暮らしていた部屋をまだそのままに残していて、時折手入れしに戻っていました。

北斗も心配して、鈴にそのことを告げますが___そこに伴が現れて、北斗に「その女、人殺しですよ。あなたもバカですね、その女の本性見抜けないなんて」と言ったのです。

「うるせえ!逆恨みしてんじゃねぇ!良い大人が他にすることないんかい!」

全力で伴に反論した北斗は鈴を促して走って逃げましたが、北斗は「あいつさぁ、鈴先生のことを追いかけるのが生きがいになってるんじゃない?」と心配します。

鈴は「彼も戦ってる気がするんです…」と言うと、その強さに北斗は感心していました。

そんな会話をして、少し笑えた鈴を見て、北斗は安心したような顔をしましたが…伴はその直後に佐々木の元にも現れたのです。

「あなた、二股かけられてますよ」と言う伴に、佐々木は言いました。

「僕の妻は死にました。出産のとき、子供と一緒に。僕一人だけ残して。だから、あなたの気持ち、少しだけ、解る気がします」

その言葉に狼狽えた伴は「解るわけないよ!医者のくせに!一緒にするな!」と反論します。

しかし、佐々木は自分は妻子の死後に医者になったのだと言いました。

「僕が医者になろうと思ったのは…多分、復讐のためです」そう言われて、伴は呆然と立ちすくんでいました。

一星は、伴が鈴に甘えているのだと言いました。

彼は達観し、伴が「自分ではどうしようもなくなっている」のだと指摘したのです。

そんな一星に、鈴は佐々木のことも心配しているのだと言いました。

「あのひとも、深夜先生も、心の遺品整理が必要なのかな…?」と鈴は思っています。

静かな夜、佐々木はまた二人分の食料を買って、マロニエ産婦人科の当直室に戻りした。

そんな彼を、北斗も心配していたのです。

院長はマロニエのテラスから海を見ていた佐々木に「ここで働きながら、ゆっくり進み方を決めたらいい」と言いました。

「休むと、もっと辛くなるから、目の前の仕事に全力投球してたら、いつか問題は解決していくもんだよ」

佐々木を見つめる院長のまなざしは温かく、まるで父親のようです。

おとうさんが、わたしをすてたの(ネタバレ)

仕事を終わらせて一星と春が海辺で一休みしていると、そこに静空が現れました。

一星たちは砂浜を歩いていた彼女に声をかけたのです。

「おとうさんが、わたしをすてたの」という静空。

「だいじょうぶ、むかえにくるから」

いつも、伴は彼女を捨てて、迎えに来るというのです。

その頃、カネおばあちゃんが倒れました。

近くに居合わせた佐々木が応急処置をして救急車を手配し、一星を呼びました。

春に静空を任せて、一星は駆け出したのです。

病院に着くとすぐに佐々木が筆談で「急性心筋梗塞でカテーテル治療をした」と教えてくれましたが、眠っているおばあちゃんの傍で、一星は両親が亡くなった時のことを思い出していました。

鈴も駆けつけて、一星の肩を抱きましたがその目は涙で潤んでいました。

心細くて鈴にしがみついてくる一星は、子供のように泣いたのです。

鈴は、佐々木にお礼を言って…彼のために自分に何かできないかと問いましたが、巧く気持ちを伝えられずに悩んでいる鈴に、ようやく佐々木は笑顔を見せました。

「あの人は、僕だな、と思って…あの人を見てると、自分を見てるような気がしてしまって…僕が暴れないですんだのは、鈴先生がいてくれたおかげです…」

鈴は「暴れても良いのに!」と言いました。

春はひとりぼっちの静空のことを鈴に電話で伝えると、彼女と佐々木が駆けだしました。

海を目前にした二人の前に、伴が現れます。

身構えると、伴は鈴たちに謝罪をして、ふらふらと通り過ぎていったのです。

「どこに行くんだろう?」と鈴は異変を感じて伴の後を追いました。

春は一星に事情を話し「鈴先生がまだ来ない」と電話します。

伴は、突堤を一人でとぼとぼと歩いていました。

その後を、鈴と佐々木は懸命に追います。

うつろな目の伴は止めようとする鈴と佐々木を振り払い叫びました。

「こうするしかないんだ。わかって下さい。歩み寄られたら耐えられない。あなたが良い医者じゃ困るんだ。お願いです。嫌な人でいてください。悪い人でいてください。じゃないと、ゴールがもう無いんです」

その時、背後から「おとうさん!おとうさん!」と呼ぶ静空の声が聞こえました。

春が彼女を連れて走ってきたのです。

すると、伴は声を上げて号泣し、崩れるように座り込みました。

駆け寄った一星は、そんな伴を抱きしめました。

力いっぱい抱きしめる一星の腕の中で、伴は顔を真っ赤にして、ボロボロと涙をこぼして泣いていたのです。

夕焼けの中で皆がその姿を見つめていました。

特におすすめしたいシーンは、一星が伴について語るところ

鈴と二人きりになった時に「あの男は鈴に甘えてんだと思う」と言った一星。

「取り付く島もない冷たい医者なら暴れないよ、鈴だからすがって来るんだ」

一星は少し引いたところから伴を見て冷静に考えていました。

「自分でもどうやって悲しさを鎮めたら良いのか、わかんなくなってるんだよ」

佐々木のことについては「深夜は、医者になって立ち直ってるだろ?」と言いますが、鈴は佐々木が沈みがちだと言いました。

一星は力こぶを作って「俺に任せろ!俺は最強だから、深夜の遺品整理もするし、今度あの男が来たら抱きしめてやる!」と言って笑うのです。

驚く鈴に、一星は続けました。

「深夜のことも、鈴のことも、あの男のことも全力で抱きしめてやる!」

一星は両腕を広げて鈴のことを抱きしめました。

___そしてラストシーン、一星は泣き崩れた伴のことを、確かに、まるで包み込むように抱きしめたのです。

第8話の口コミや評価

ドラマ第8話の視聴率

6.7%

第9話のあらすじ&ネタバレ

深夜の10年(あらすじ)

泣き崩れた伴を引き留めたのは娘の呼ぶ声、そして一星の抱擁でした。

鈴は、その伴の背中をさすると、一星は彼女のことも抱きしめたのです。

なぜか、その直後、一星と春、そして伴と深夜はそろって銭湯で温まっていたのです。

不思議な沈黙と、共感がそこにはありました。

まるで人が変わったようにリラックスした伴は、どこか気まずそうにしながらも、ホッとしていたのです。

別れ際、一星は「またね!」と手話で話しかけました。

みんなに見送られて、伴と娘の静空は去っていきました。

一星は鈴に怒っていました。

「どれだけ心配したと思ってる?一人で突っ走るな!」

拗ねてしまった彼ですが「鈴が死んだらと思うとすごく怖かった」と吐露しました。

そして「惚れた方がいっつも負けだ」とも。

鈴が寒さでくしゃみをすると、一星は優しく抱きしめました。

その頃___深夜は昔の家に戻ってきていました。

10年前に亡くなった妻との思い出の部屋の中で何事かを考えていた彼は、一つの決意を固めたのです。

犬山師長が率いてきたピンクエンペラーを解散した日、深夜は休暇を申し込みました。

彼はポラリスを訪れて北斗に遺品整理を申し込みました。

そしてその日、鈴も一星たちの仕事に同行したのです。

作業を見つめていた深夜の心の中には、10年前の幸せだった日々が思い出されていました。

交わした会話、子供のために買ったもの、フラッシュバックする記憶に呼吸が荒くなるのを感じながらも、作業しながら泣いていた北斗を見て、深夜は冷静になったのです。

「子供が生まれたら『一星』と名付けよう」と決めたときのこと。

亡くなった妻の彩子の笑い声。

そして、彼は鈴に告白しました。

「僕が医者になったのは、復讐が理由でした」

妻が亡くなった時に泣いてくれた鈴のおかげで、少し救われたけれど、なぜ妻が死んだのか、それを知りたくて医者になったのだというのです。

「でも結局、医者になって解ったんです。彩子と子供が死んだのは、誰のせいでもないって」

同じようなケースを沢山見てきて、噛みしめた無力さ、悔しさ___鈴と共通の思い出がそこにありました。

そうして彼は45歳で新人の産婦人科医になったのです。

「私は深夜先生に出会えてよかったって思ってるよ」

鈴は深夜のおかげで、自分を認めることができたのだと言いました。

「深夜先生はいつも人のことばっかり。もっと自分のために怒っても良いんだよ?」

鈴がそう言うと、一星が二人を呼びに来ました。

家の中は全て片付けられ、生活の痕跡すら見つけられません。

ただ一つ。

一星が見せた箱の中に、彩子から残された結婚記念日のプレゼントがありました。

親子三人分の、お揃いの靴です。

出産予定日の翌日が、結婚記念日でした。

深夜はその袋を抱きしめて泣きました。

「どうして…もっと一緒にいたかったのに、どうして…!息子を抱いて、三人でこの靴を履いて、歩きたかった…!一緒に歩きたかった!」

号泣した深夜を一星と鈴はそっと見守っていました。

そんな三人を見て北斗は「太陽と月と地球みたいだ」と言うのです。

幸福な日々(ネタバレ)

深夜は、マロニエを辞めようかと考えていました。

「ちゃんと患者さんのために働こうと思って…」と。

一人前になるために、尊敬する鈴から離れなければならない、と言うのです。

鈴はそんな彼に「遠くにいても、傍にいて」と言いました。

「深夜先生が辛い時、私も飛んでいくから」

その夜、一星と飲んでいた深夜は、南と北の遠い所に求人があると言いました。

スマホでやり取りする二人はようやくタメ口になりました。

「俺は深夜のこと好きだよ」というと「俺もだよ」と返す深夜。

鈴は一人で星空を見上げていました。

そして出会った瞬間からの一星を思い出していました。

鳴動したスマホには一星のメッセージ。

『君と初めて会ったのは…』と、彼もまた同じ時のことを思い出していたのです。

衝撃的なキスと、再会した海辺の初めての手話のこと、映画を観た時のこと、踊ったり、笑ったり___そして鈴の胸元にはプレゼントされたペンダントが光っていました。

「いまどこ?会いたい」

そうスマホに打って顔を上げると、踏切の向こうに一星がいました。

「すず、ゆきみやすず、すきだ。ゆきみやすず、あいしてる」

「わたしも、あいしてる」

駆け寄った鈴を抱きしめて、一星はそっと唇を重ねたのです。

それから一年の時が流れました。

深夜は別の地方の病院に移り、大人気の医師として活躍していましたが…しかし相変わらず残念なイケメンぶりを発揮していました。

その頃、うたと春の子供も生まれていました。

マロニエのスタッフたちも変わらず元気に働いています。

ランチタイムの鈴のお弁当は一星手作りのめちゃめちゃ豪華なものでした。

ポラリスは支店を増やして大繁盛。

春もチーフに昇格しました。

桜はチャーリーと付き合い始め、彼は北斗の前に別人のように髪を黒くして現れたのです。

一星と鈴は一緒に映画を見に行きました。

ラブストーリーに号泣する鈴と、そのあとで一緒に盛り上がる一星はスーパーで元気に働く伴と再会しました。

ぎこちなく笑う彼に、鈴は「また来ます!」と言いました。

時間は、確実に流れていたのです。

二人は一緒に暮らしていました。

海辺の街で、些細なことでケンカをし、そして笑いあって、彼らは幸せな時間を生きていました。

特におすすめしたいシーンは、銭湯とスーパー!

海辺で冷え切った体を温めようと、みんなでむかった銭湯で、一星と春、そして伴と深夜が並んでお風呂に入っているという不思議なシーンがありました。

しかし、憑き物が落ちたような伴は、ぎこちなくも深夜たちと普通に会話を交わしていたのです。

一星に「またね」と手話で言われて、しかし娘の静空を連れて帰っていった彼は返事をしませんでした。

それから一年後、たまたま一星と鈴が訪れたスーパーで働き始めたという伴。

穏やかに会話を交わした彼の傍には、綺麗な色のランドセルを背負った静空がいました。

明らかに変わった二人を見て、一星と鈴は安堵したのです。

鈴は「また来ます!」と言って去りました。

ムロツヨシさんの登場は嵐を巻き起こしましたが、彼が穏やかに生きられる姿が刻まれたことがこの作品の一つの大きな救いだったのです。

第9話の口コミや評価

ドラマ第9話の視聴率

 

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