東京オリンピックで採用され話題になった『段ボールベッド』。
2024年開催のパリオリンピックでも選手村に段ボールベッドが採用されることに決定しました。
今回も東京オリンピックの時と同様に使用されるベッドは高級寝具メーカー『エアウィーヴ』社が提供するとのことでしたが、段ボールベッドの価格はいくらぐらいなんでしょうか?
また、東京オリンピックの際に段ボールベッドが壊れてしまった画像がSNSで投稿されたりしたので強度や海外の反応が心配ですね。
この記事でわかること
- パリオリンピックの段ボールベッド価格は?
- パリオリンピック選手村に段ボールベッド採用はなぜ?
- パリオリンピック段ボールベッドのその後は?
- パリオリンピック段ボールベッド海外の反応は?
段ボールベッドオリンピック価格は?
まず初めに今回採用となった段ボールベッドの気になる価格と付属品についてみていきたいと思います。
※東京オリンピックの際の価格・付属品を参考にしています。
段ボールベッドの付属品はこちら⬇
- マットレス:3分割構造のカスタマイズ自由なマットレス。
- ベッドフレーム:段ボール100%使用のベッドフレーム。
- まくら:理想的な寝姿勢に導く枕。
- 掛け布団:吸放湿性と軽量性に優れた掛け布団。
各寝具における大体の価格がこちら⬇
- マットレス:27,500~47,300円
- ベッドフレーム:8,580~36,300円
- 枕:13,200~30,800円
- 掛け布団:4,900~14,990円
こうやって見るとかなりのお金がかかる事がわかりますね。
現在確認できただけで1万6000人分のベッドが用意されており、終了後の撤去費用なども含めて考えていくと…。
ベッド一式を用意するのに16億円弱掛かると予想されます。
そう考えると、ベッドのコストカットやリサイクしやすい素材の起用は必要不可欠なのかもしれませんね。
パリオリンピック選手村に段ボールベッド採用の理由は?
東京オリンピックで利用され、軽量で組み立てやすく、リサイクル可能な素材を使用しているとして注目を集めた『段ボールベッド』。
一方で選手たちの間では『耐久性がない』との不満の声や選手団が破壊する動画を公開するなど使用方法についても物議を醸しました。
それではなぜ、選手村のベッドが段ボールベッドにすることが決まったのでしょうか?
問題になったことは我々も理解している。
だが、今回のオリンピックとパラリンピック選手村に同じベッドを選んだのは、環境への影響を最小限に抑えるためだ。
そして大会の短い期間中に使用された全ての道具に再利用するという、より広範な目標にも結びつけている。
パリオリンピックの大会組織委員会は以上のようなコメントを出しています。
大会を運営する側は、今回の目標である『史上最も環境にやさしい大会』を目指すべく、使用後再利用が可能となる段ボールベッドを高く評価し、今回採用することを決めたようです。
段ボールベッドはその後どうなる?
全て大会終了後にフランス国内で再利用される
パリオリンピックで利用される段ボールベッドは全て大会終了後にフランス国内で再利用されることになっています。
大会終了後に慈善団体に寄付される予定となっていますが、環境に優しい取り組みと言えますよね!
TOKYO2020オリンピックの時に使用された段ボールベッド。被災地にいいよねぇ。床は冷たいだろうし…。でも調べたらその後色々な施設へ寄贈されてるみたいなんだよなぁ。 pic.twitter.com/ZG2q4i9xDr
— 国語だけwoman (@everyday_hyyh) January 8, 2024
オリンピック段ボールベッドに海外の反応は?
パリオリンピックでも段ボールベッドが採用されたことに対する海外の反応は以下のようなものでした。
- 『五輪に必要なベッド数を考慮すると環境への影響が抑えられる賢いアイデアだ。』
- 『ベッドは素晴らしいし、ブランケットが気に入ったよ!』
- 『動かすのに重くない、材料費が安い、丈夫そう。もしダブルサイズが出たら購入を考えるよ!』
- 『東京五輪の時には変な憶測が出たり貧乏くさいと叩かれた、だけど結果を見れば成功だった。チャレンジした日本は正しかった。』
- 『こういった素晴らしい発想の製品を提供してくれるのはありがたい。日本に感謝の言葉を送るよ。』
上記のような声が上がっており、現地フランスを含めポジティブな意見が多いようでした。
また中には、東京五輪を再評価する声も多く上がっていて日本人として嬉しい限りですよね!
- 『日本が段ボールベッドを公開した時、選手を含め世界中が一斉に批判したのにフランスが真似するとは考えられない。』
- 『選手たちは最高のコンディションを保たなければならないのに、エコだと言って結局は選手たちを実験に利用しているだけだ。』
東京五輪の際に批判していた国は上記の様にパリ五輪でも段ボールベッドに対する批判の声を上げていました。
しかし、ごく一部ではありましたが冷静に評価した人も見られました。
まとめ
この記事では、東京オリンピックで話題になり、パリオリンピックで再び採用となった段ボールベッドの価格や採用理由、大会終了後はどうなるのかなどについて紹介してきました。
ベッド一式を用意するだけで16億円弱の金額が掛かるのには驚きですね!
最近では全世界でSDGs(持続可能な開発目標)の実現が叫ばれていますが、そん中で地球環境に配慮したオリンピックを開催するべく段ボールベッドが採用されていたことがわかりました。
今年開催のパリ2024オリンピックもトラブルなく無事に行われて欲しいですね。